イベント開催報告
◆2025.8.26 Keswick旅行会
〈台湾好きな方、大集合!〉
〈台湾好きな方、大集合!〉
今回は、台湾をテーマに開催しました。何度も渡台し、徒歩での台湾一周や語学留学も経験された台湾猛者のSさん、旅行大好きのAさんをお迎えし、店員2名と共に賑やかに楽しく、台湾について語り合いました。予定時間を大幅に超えて盛り上がった会となりました。
【店長夫婦の今年6月の台湾旅行話】
春名「僕と妻はこの6月に行ってきたばかりですので、先に我々の話をしますね。ピーチ航空でセントレアを22時45分に出て、桃園空港に深夜1時前に着きました。入国手続きを済ませたのが2時ぐらいで、それから高鐵(台湾の新幹線)が動く7時台まで空港で過ごしたんです。台湾は全体的にそうなんですが、屋内にいると冷房が強くて寒いんですよ。ピーチ航空はリクライニングが固定で寝られず、空港では寒くてまた寝られず、初日はしんどかったです。
台中はairbnbの宿をとってあって、チェックインは午後ですが、先に荷物だけ置かせてもらえたんです。事前に鍵の開け方を教えてもらい、宿に荷物を置いたら、『あれ、このまま寝られるじゃない』となって、こっそり2時間ほど寝ました(笑)。これで体力が回復しました」
Sさん「ピーチで行くと必ずそうなるので、一日目はしんどいです。僕は台南方面に行く時は、深夜便で着いたらそのまま深夜バスに乗って車内で寝て、朝起きたら台南到着、という風にします」
春名「それができるとベストですね」
Sさん「僕としては、飛行機はタイガーエアーがお勧めですね。昼間の便で、料金も安めです」
春名「それで僕らは最初、台中で2日間過ごしたんですけど、大きな目的は台湾中部の山中にある日月潭という湖と、阿里山という山でした。自然を見たかったし、鳥を見るのも大きな目的でした。現地では、台湾固有の鳥をたくさん見ることができました。台中の街なかでも、ズグロミゾゴイという鳥がいて感激しました。大きな鳥で、近づいても逃げないんです」
あでりー「アマサギもいましたね」
春名「台中はそういうわけでゆっくりめに行動しました。それでも1日平均2万歩、歩いていました。ちなみに最終日の台北では三万歩歩きました」
Sさん「すごいですね!」
春名「しかも、6月でも35℃くらいあって、真夏の暑さでした。コンビニで、燕麦(エンバク)という穀物のジュースを、3本買うと1本無料になるので買いました。普通に美味しかったです。台中初日は疲れていたので、第二市場というところで、牡蠣の麺と海鮮のお粥を食べました。どちらも薄味だけど美味しいんですよ。この市場ではマンゴーも買って、その場で切ってくれたのを食べました。台湾のマンゴーは、そのへんの木でもたくさんなっていました。
二日目は食欲も出てきたので、通りがかった店で魯肉飯(ルーローハン)と東坡肉(トンポーロー)、タケノコ炒めを食べました。お店のおじさんがメジャーリーグの大谷選手の出てくる試合を見ていたので、一緒に応援しながら食べていました。
台中で一番良かったのが、『無為草堂』という茶藝館(台湾茶のお店)でした。敷地の中に池があり、池の周りに回廊があって、回廊沿いに個室が作ってあるんです。週に一回、池のほとりで伝統楽器の演奏があるんですが、それも聞くことができました」
あでりー「畳の個室なので、すごくリッチな気持ちになりました。茶藝館はだいたい料金が高いんですが、ここはかなり安くて、確か一人1500円くらいでした。日本語を話せるスタッフがお茶の淹れ方を教えてくれたので、わかりやすかったです」
Sさん「(写真を見ながら)こんな街なかにあるんですね」
春名「台中を出てから、日月潭という湖に行きました。有名な観光地で、湖の周辺を自転車で走ったり、遊覧船で埠頭をまわったりしました。ある埠頭に、『金盆阿婆の香菇茶葉蛋』という煮卵で有名なお店があって、買ったらめちゃくちゃ熱くて食べられず、持ち帰って夕食で食べました。台湾の煮卵はコンビニでも定番ですが、殻のまま煮てあるんですね」
Sさん「そうです。コンビニに行くと、たまに定員さんがスプーンで叩いてヒビを入れているのを見かけます」
春名「夜は、宿の近くの客家料理の店で夕食をとりました。檳榔(びんろう)の花を炒めた料理を初めて食べたのですが、えのきみたいな見た目と食感で美味しかったです。他にも、過貓(グオマオ)、和名クワレシダというシダを炒めたものも食べましたが、ワラビみたいな感じで、こちらもよかったです。
日月潭では、九族文化村という原住民のテーマパークが素晴らしくて、一日過ごしました。山の斜面に沿って原住民の住居跡が再現されていて、伝統の遊びを教えてもらったり、弓矢や吹き矢の体験をしたり、原住民の料理を食べたりしました。一部が遊園地になっていて、ジェットコースターにも乗りました。一番下まで行くと、そこから上までは無料のロープウェイで登れるので、それで何度も行き来できて便利でした。
原住民のショーも見ましたが、すごく洗練されたもので、30分ほどありましたがしっかり楽しめました。ステージの上に電光掲示板があって、そこに説明が漢字や英語で表示されるので、踊りや出し物の意味がわかるんです。
九族文化村を出る時には、園内とは別のロープウェイで移動するんですが、空中から日月潭が見えて、本当にきれいでした。その後、『素食 紅茶五香豆干』というお店で、紅茶とスパイスで豆腐を煮込んだ名物料理「紅茶五香豆干」を食べました。固めの豆腐を紅茶とスパイスで煮込んであって、美味しいからパクパクと全部たいらげてしまいました。このお店で、紅茶やアワのお酒も買いました。夕食は、『翔喜餐庁』というお店で、日月潭名物の沢エビのフライ、奇力魚(ワカサギのような小さな魚)のフライ、エビ焼きそばを食べました。
その後、日月潭から阿里山までは山中をバスで移動しました。バスは一日一本だけで、しかもネット予約がなくて電話予約だけなんです。がんばって国際電話をかけてなんとか英語で話して予約しました。でも、予約番号も何もなくて名前を伝えただけなので、不安でした。だから日月潭に到着後、すぐに確認して、無事に予約が入っていると聞いて安心しました」
あでりー「バスのチケットは、台中~日月潭~阿里山の安い周遊チケットを買ってあったので、予約が取れてなかったら無駄になっているところでした」
春名「周遊チケットがiPASS(一卡通)というカードで渡されたんですが、のちに台北で残高を確認したら20元くらい残っていて、チャージすればまた使えたんです。便利でしたね。
阿里山はかなり高い山なので、台北や台中より十度くらい温度が低くて、涼しくて過ごしやすかったです。泊ったホテルにはウォシュレットがついていて驚きました。海外でウォシュレットを見たのはこれが初めてでした」
Sさん「台湾は、トイレの問題があるんです。トイレットペーパーをトイレに流せなくて、そばにあるゴミ箱に捨てるんですが、最初は違和感がありましたね」
春名「今回、手動式の携帯ウォシュレットを持っていったんですが、かなり良かったのでお勧めです。
阿里山で有名なのが山頂からのご来光で、僕らも見に行きました。ホテルのある区域から電車で山頂まで登るんですが、電車が4時過ぎの出発で、3時にがんばって起きました。そこで日の出を見て、帰りは電車に乗らずに歩いてホテルまで降りました。気温も低くて気持ちがいいし、景色がきれいで、台湾固有の野鳥がたくさん見られたのですごく楽しかったです」
Sさん「電車は、予約は必要なんですか?」
春名「当日、空いていれば乗れるとは思いますが、日本でネット予約したほうが確実だと思います。電車は、阿里山から嘉義へ戻る路線がすごく人気で、ネット予約ができる2週間前に手続きをしたら、もう一杯で取れないと表示されました。駄目元で、現地に着いてから窓口で聞いたら、なんとかそこで予約できました。
阿里山から嘉義までは山岳電車で、スイッチバックをしながら降りていくんです。しばらくは霧のかかった山の中を進むので、幻想的できれいでした。4時間くらいで嘉義に到着しましたが、時間がなくて、そのまま台北まで新幹線で戻りました。嘉義も良さそうだったので、本当はすこし歩きたかったんですが」
Sさん「僕は次回、嘉義を訪れる予定です。『KANO』という映画の聖地ですね」
春名「はい、僕らも行く前に見て興味を持っていたので、次回は訪れたい場所です。
台北では残り4日間を過ごしましたが、いわゆる観光地は行ってないんです。故宮博物院は一日仕事になるからやめて、人気のある九份や十分も、そこまで興味はないので行きませんでした。行ったのは、まず迪化街ですね。買い物をするには一番ですし、美味しいものもたくさんあります。渡航前に台湾の布袋劇という人形劇のテレビ番組を見て、現地でぜひ見たいと思って調べたら、もうほとんど上演していないんですね。それであきらめていたんですが、迪化街で偶然、2日後に上演されるのを知り、見に行くことができました。思った以上に面白くて、楽しめました。
それから中正紀念堂ですね。建物もよかったんですが、日本であまり見られない鳥がたくさんいて、それも面白かったです。
『日星鋳字行』というお店では、活版印刷の活字で名前のハンコを作ってもらいました」
Sさん「ここは僕も前に行こうと思ってたんですが、ずっと休みになっていて、行けなかったんです」
春名「そうだったんですね。割と有名な観光名所なので、人がたくさんいました。作ってもらったハンコは、いいおみやげになりました。
美術館は、楊三郎美術館だけ行きました。日本統治時代に日本の大学で学んだ方です。肖像画や風景画など、きれいな見やすい絵が多かったです。
他に台北で行ったのは、烏來温泉、行天宮、動物園くらいですね」
Aさん「動物園があるんですか?」
春名「はい、台北動物園はアジア最大規模で、かなり広かったです。大きなドーム状の建物にいろんな鳥が放し飼いにしてあって、探しながら歩くのも楽しかったです。台湾固有の動物もいたんですが、なぜかみんな奥や穴の中に隠れていて、よく見えませんでした。」
Sさん「台湾のツキノワグマは、日本と違って白いところがVの字なんですよ」
春名「(写真を見て)本当ですね! これも台湾固有の動物ですね。それからセンザンコウは、一匹だけ立っている姿を見せてくれました。いろいろ楽しかったですが、炎天下を歩いたのでかなり疲れました」
あでりー「途中でグッズのお店がいくつかあったので、入って涼んでからまた歩く、という感じでした」
春名「街なかでも、しばらく歩いたあとに電車に乗って涼む、という繰り返しでした」
台中はairbnbの宿をとってあって、チェックインは午後ですが、先に荷物だけ置かせてもらえたんです。事前に鍵の開け方を教えてもらい、宿に荷物を置いたら、『あれ、このまま寝られるじゃない』となって、こっそり2時間ほど寝ました(笑)。これで体力が回復しました」
Sさん「ピーチで行くと必ずそうなるので、一日目はしんどいです。僕は台南方面に行く時は、深夜便で着いたらそのまま深夜バスに乗って車内で寝て、朝起きたら台南到着、という風にします」
春名「それができるとベストですね」
Sさん「僕としては、飛行機はタイガーエアーがお勧めですね。昼間の便で、料金も安めです」
春名「それで僕らは最初、台中で2日間過ごしたんですけど、大きな目的は台湾中部の山中にある日月潭という湖と、阿里山という山でした。自然を見たかったし、鳥を見るのも大きな目的でした。現地では、台湾固有の鳥をたくさん見ることができました。台中の街なかでも、ズグロミゾゴイという鳥がいて感激しました。大きな鳥で、近づいても逃げないんです」
あでりー「アマサギもいましたね」
春名「台中はそういうわけでゆっくりめに行動しました。それでも1日平均2万歩、歩いていました。ちなみに最終日の台北では三万歩歩きました」
Sさん「すごいですね!」
春名「しかも、6月でも35℃くらいあって、真夏の暑さでした。コンビニで、燕麦(エンバク)という穀物のジュースを、3本買うと1本無料になるので買いました。普通に美味しかったです。台中初日は疲れていたので、第二市場というところで、牡蠣の麺と海鮮のお粥を食べました。どちらも薄味だけど美味しいんですよ。この市場ではマンゴーも買って、その場で切ってくれたのを食べました。台湾のマンゴーは、そのへんの木でもたくさんなっていました。
二日目は食欲も出てきたので、通りがかった店で魯肉飯(ルーローハン)と東坡肉(トンポーロー)、タケノコ炒めを食べました。お店のおじさんがメジャーリーグの大谷選手の出てくる試合を見ていたので、一緒に応援しながら食べていました。
台中で一番良かったのが、『無為草堂』という茶藝館(台湾茶のお店)でした。敷地の中に池があり、池の周りに回廊があって、回廊沿いに個室が作ってあるんです。週に一回、池のほとりで伝統楽器の演奏があるんですが、それも聞くことができました」
あでりー「畳の個室なので、すごくリッチな気持ちになりました。茶藝館はだいたい料金が高いんですが、ここはかなり安くて、確か一人1500円くらいでした。日本語を話せるスタッフがお茶の淹れ方を教えてくれたので、わかりやすかったです」
Sさん「(写真を見ながら)こんな街なかにあるんですね」
春名「台中を出てから、日月潭という湖に行きました。有名な観光地で、湖の周辺を自転車で走ったり、遊覧船で埠頭をまわったりしました。ある埠頭に、『金盆阿婆の香菇茶葉蛋』という煮卵で有名なお店があって、買ったらめちゃくちゃ熱くて食べられず、持ち帰って夕食で食べました。台湾の煮卵はコンビニでも定番ですが、殻のまま煮てあるんですね」
Sさん「そうです。コンビニに行くと、たまに定員さんがスプーンで叩いてヒビを入れているのを見かけます」
春名「夜は、宿の近くの客家料理の店で夕食をとりました。檳榔(びんろう)の花を炒めた料理を初めて食べたのですが、えのきみたいな見た目と食感で美味しかったです。他にも、過貓(グオマオ)、和名クワレシダというシダを炒めたものも食べましたが、ワラビみたいな感じで、こちらもよかったです。
日月潭では、九族文化村という原住民のテーマパークが素晴らしくて、一日過ごしました。山の斜面に沿って原住民の住居跡が再現されていて、伝統の遊びを教えてもらったり、弓矢や吹き矢の体験をしたり、原住民の料理を食べたりしました。一部が遊園地になっていて、ジェットコースターにも乗りました。一番下まで行くと、そこから上までは無料のロープウェイで登れるので、それで何度も行き来できて便利でした。
原住民のショーも見ましたが、すごく洗練されたもので、30分ほどありましたがしっかり楽しめました。ステージの上に電光掲示板があって、そこに説明が漢字や英語で表示されるので、踊りや出し物の意味がわかるんです。
九族文化村を出る時には、園内とは別のロープウェイで移動するんですが、空中から日月潭が見えて、本当にきれいでした。その後、『素食 紅茶五香豆干』というお店で、紅茶とスパイスで豆腐を煮込んだ名物料理「紅茶五香豆干」を食べました。固めの豆腐を紅茶とスパイスで煮込んであって、美味しいからパクパクと全部たいらげてしまいました。このお店で、紅茶やアワのお酒も買いました。夕食は、『翔喜餐庁』というお店で、日月潭名物の沢エビのフライ、奇力魚(ワカサギのような小さな魚)のフライ、エビ焼きそばを食べました。
その後、日月潭から阿里山までは山中をバスで移動しました。バスは一日一本だけで、しかもネット予約がなくて電話予約だけなんです。がんばって国際電話をかけてなんとか英語で話して予約しました。でも、予約番号も何もなくて名前を伝えただけなので、不安でした。だから日月潭に到着後、すぐに確認して、無事に予約が入っていると聞いて安心しました」
あでりー「バスのチケットは、台中~日月潭~阿里山の安い周遊チケットを買ってあったので、予約が取れてなかったら無駄になっているところでした」
春名「周遊チケットがiPASS(一卡通)というカードで渡されたんですが、のちに台北で残高を確認したら20元くらい残っていて、チャージすればまた使えたんです。便利でしたね。
阿里山はかなり高い山なので、台北や台中より十度くらい温度が低くて、涼しくて過ごしやすかったです。泊ったホテルにはウォシュレットがついていて驚きました。海外でウォシュレットを見たのはこれが初めてでした」
Sさん「台湾は、トイレの問題があるんです。トイレットペーパーをトイレに流せなくて、そばにあるゴミ箱に捨てるんですが、最初は違和感がありましたね」
春名「今回、手動式の携帯ウォシュレットを持っていったんですが、かなり良かったのでお勧めです。
阿里山で有名なのが山頂からのご来光で、僕らも見に行きました。ホテルのある区域から電車で山頂まで登るんですが、電車が4時過ぎの出発で、3時にがんばって起きました。そこで日の出を見て、帰りは電車に乗らずに歩いてホテルまで降りました。気温も低くて気持ちがいいし、景色がきれいで、台湾固有の野鳥がたくさん見られたのですごく楽しかったです」
Sさん「電車は、予約は必要なんですか?」
春名「当日、空いていれば乗れるとは思いますが、日本でネット予約したほうが確実だと思います。電車は、阿里山から嘉義へ戻る路線がすごく人気で、ネット予約ができる2週間前に手続きをしたら、もう一杯で取れないと表示されました。駄目元で、現地に着いてから窓口で聞いたら、なんとかそこで予約できました。
阿里山から嘉義までは山岳電車で、スイッチバックをしながら降りていくんです。しばらくは霧のかかった山の中を進むので、幻想的できれいでした。4時間くらいで嘉義に到着しましたが、時間がなくて、そのまま台北まで新幹線で戻りました。嘉義も良さそうだったので、本当はすこし歩きたかったんですが」
Sさん「僕は次回、嘉義を訪れる予定です。『KANO』という映画の聖地ですね」
春名「はい、僕らも行く前に見て興味を持っていたので、次回は訪れたい場所です。
台北では残り4日間を過ごしましたが、いわゆる観光地は行ってないんです。故宮博物院は一日仕事になるからやめて、人気のある九份や十分も、そこまで興味はないので行きませんでした。行ったのは、まず迪化街ですね。買い物をするには一番ですし、美味しいものもたくさんあります。渡航前に台湾の布袋劇という人形劇のテレビ番組を見て、現地でぜひ見たいと思って調べたら、もうほとんど上演していないんですね。それであきらめていたんですが、迪化街で偶然、2日後に上演されるのを知り、見に行くことができました。思った以上に面白くて、楽しめました。
それから中正紀念堂ですね。建物もよかったんですが、日本であまり見られない鳥がたくさんいて、それも面白かったです。
『日星鋳字行』というお店では、活版印刷の活字で名前のハンコを作ってもらいました」
Sさん「ここは僕も前に行こうと思ってたんですが、ずっと休みになっていて、行けなかったんです」
春名「そうだったんですね。割と有名な観光名所なので、人がたくさんいました。作ってもらったハンコは、いいおみやげになりました。
美術館は、楊三郎美術館だけ行きました。日本統治時代に日本の大学で学んだ方です。肖像画や風景画など、きれいな見やすい絵が多かったです。
他に台北で行ったのは、烏來温泉、行天宮、動物園くらいですね」
Aさん「動物園があるんですか?」
春名「はい、台北動物園はアジア最大規模で、かなり広かったです。大きなドーム状の建物にいろんな鳥が放し飼いにしてあって、探しながら歩くのも楽しかったです。台湾固有の動物もいたんですが、なぜかみんな奥や穴の中に隠れていて、よく見えませんでした。」
Sさん「台湾のツキノワグマは、日本と違って白いところがVの字なんですよ」
春名「(写真を見て)本当ですね! これも台湾固有の動物ですね。それからセンザンコウは、一匹だけ立っている姿を見せてくれました。いろいろ楽しかったですが、炎天下を歩いたのでかなり疲れました」
あでりー「途中でグッズのお店がいくつかあったので、入って涼んでからまた歩く、という感じでした」
春名「街なかでも、しばらく歩いたあとに電車に乗って涼む、という繰り返しでした」
【台湾猛者・Sさんのお話】
春名「それでは、Sさんのお話をお伺いできますか。さっき我々が1日にたくさん歩いた話をしましたが、Sさんは、台湾を歩いて一周されたんですよ!」
Sさん「その時は、多いと1日に40,000歩くらい歩きました。全部で66日間だったんですが、途中、休憩で一週間ほど休んだりもしながら、1,500kmほど歩きました」
あでりー「すごいですねー! 時期はいつくらいですか?」
Sさん「10月の終わりから始めて、ちょうど大晦日に台北101でカウントダウンの大きな花火があって、それをゴールにしようと思って、たどりつきました」
春名「台湾も、中国との関係が微妙だから、いつ行けなくなるかわからないですね。コロナの時も入国規制が本当に厳しかったですし」
Sさん「SARSの時に大パニックになった反省があるんでしょうね。たまたま病院にトイレを借りに行ったタクシーの運転手が、病院から出たら駄目と言われて何ヶ月もそこに監禁されたりして、大きなニュースになりました」
春名「そもそもSさんは、いつぐらいから台湾にはまったんですか?」
Sさん「最初に行ったのは2006年なんですけど、そこからたびたび行くようになって、2016年頃からLCC便が出始めて、往復3万円くらいで行けるようになりました。そこから毎月行っていた年もあるくらい、はまりました。最近は昔ほどは安くないので、1回の期間を長くしようと思っています。
いちばん最近では、3月に3週間、台湾師範大学の中国語クラスに短期留学してきました。60人ぐらいの生徒の約8割が日本人で、そのうち95%ほどは交換留学の大学生でした。僕のクラスは12人で、たぶん8人が日本の大学生、残り4人くらいが外国人と日本人のおじさん、つまり僕ですね(笑)。日本人も大学生は大学生で固まるから、僕は入れてもらえなくて、外人枠なんですよ。しょうがないから外国人と喋っていて、結局、中国語よりも英語が鍛えられました(笑)。語学留学あるあるです。
台北の東門っていうところにすごく安いゲストハウスがあって、そこに3週間ずっと泊まっていました。ちょうど台北の真ん中あたりで、どこに行くにもバス一本で、アクセスがよかったんです。ただ、学校に通うだけだからと4人部屋にしたんですが、やっぱり個室がよかったですね」
春名「料金はどれくらいですか?」
Sさん「3週間で4万円ぐらいでした。でも、せっかく台湾に行ったのに、毎日学校に行って、帰りにルイーザコーヒーというカフェでひたすら勉強して寝るだけという生活でした。それで、たまに美味しいものを食べたり、まさに生活しているような感じになっていったのが面白かったですね。ふだん行かないようなところに行きだすんですよ。散歩で植物園に行ったりとか、そういうのがすごく楽しくかったです」
春名「長く滞在すると、住んでいるような感覚になってきますよね。台北植物園は、僕らも最終日に行きました。少しだけでしたが、歩くだけでも気持ちよかったです」
あでりー「その時に見頃の花に、『今日我最美 Today,I am the best!』と表示されているのが面白かったです」
Sさん「今度10月にも行くんですが、台北の桃園で入って、西海岸を周遊して、帰りの便は高雄から出る予定です」
Aさん「これまでで、どこが一番よかったですか?」
Sさん「そうですね、台南はいいですね。ローカルフードでも本来の台湾の食べ物があって、雰囲気も台北とは違います。それから、花蓮や台東も好きです」
あでりー「東側は私達も行きたいと思っています」
Sさん「東海岸のほうが好きなんですけど、なかなか行きにくいです。電車が在来線しかなくて、台北から台東まで6時間ぐらいかかるんです。台北から宜蘭まではバスで40分くらいで行けます。その近くの羅東もいい町です」
春名「交通の便は西海岸のほうがいいですね。桃園から台中まで新幹線で40分ちょっとで行けます。しかも今はキャンペーンをやっていて、一人チケットを買うともう一人は無料で乗れるんです」
あでりー「台湾は観光のキャンペーンをいろいろやっていて便利です」
Sさん「僕はそういうの、いつも後で知るんですよ(笑)。それから僕が一番好きなのは、恒春です。本当にゆっくりした、のんびりしたところです。海沿いで景色がきれいですし、電動バイクを借りて台湾の最南端まで行ったりもできます。
南側では、阿塱壹古道という古道(トレッキングコース)がよかったです。環境保護のため人数制限されているので、ツアーに参加しないと行けないんですが、海辺や絶壁のあたりを2時間くらい歩いて、景色が素晴らしかったです
歩いて台湾を一周した時は、西海岸はいくらでも街があるんですが、東海岸は40キロ歩かないと宿がない、というようなことがよくありました。ただ、さいわい野宿は一回もしませんでした。その日に会ったおじさんが泊めてくれたりしました」
Sさん「その時は、多いと1日に40,000歩くらい歩きました。全部で66日間だったんですが、途中、休憩で一週間ほど休んだりもしながら、1,500kmほど歩きました」
あでりー「すごいですねー! 時期はいつくらいですか?」
Sさん「10月の終わりから始めて、ちょうど大晦日に台北101でカウントダウンの大きな花火があって、それをゴールにしようと思って、たどりつきました」
春名「台湾も、中国との関係が微妙だから、いつ行けなくなるかわからないですね。コロナの時も入国規制が本当に厳しかったですし」
Sさん「SARSの時に大パニックになった反省があるんでしょうね。たまたま病院にトイレを借りに行ったタクシーの運転手が、病院から出たら駄目と言われて何ヶ月もそこに監禁されたりして、大きなニュースになりました」
春名「そもそもSさんは、いつぐらいから台湾にはまったんですか?」
Sさん「最初に行ったのは2006年なんですけど、そこからたびたび行くようになって、2016年頃からLCC便が出始めて、往復3万円くらいで行けるようになりました。そこから毎月行っていた年もあるくらい、はまりました。最近は昔ほどは安くないので、1回の期間を長くしようと思っています。
いちばん最近では、3月に3週間、台湾師範大学の中国語クラスに短期留学してきました。60人ぐらいの生徒の約8割が日本人で、そのうち95%ほどは交換留学の大学生でした。僕のクラスは12人で、たぶん8人が日本の大学生、残り4人くらいが外国人と日本人のおじさん、つまり僕ですね(笑)。日本人も大学生は大学生で固まるから、僕は入れてもらえなくて、外人枠なんですよ。しょうがないから外国人と喋っていて、結局、中国語よりも英語が鍛えられました(笑)。語学留学あるあるです。
台北の東門っていうところにすごく安いゲストハウスがあって、そこに3週間ずっと泊まっていました。ちょうど台北の真ん中あたりで、どこに行くにもバス一本で、アクセスがよかったんです。ただ、学校に通うだけだからと4人部屋にしたんですが、やっぱり個室がよかったですね」
春名「料金はどれくらいですか?」
Sさん「3週間で4万円ぐらいでした。でも、せっかく台湾に行ったのに、毎日学校に行って、帰りにルイーザコーヒーというカフェでひたすら勉強して寝るだけという生活でした。それで、たまに美味しいものを食べたり、まさに生活しているような感じになっていったのが面白かったですね。ふだん行かないようなところに行きだすんですよ。散歩で植物園に行ったりとか、そういうのがすごく楽しくかったです」
春名「長く滞在すると、住んでいるような感覚になってきますよね。台北植物園は、僕らも最終日に行きました。少しだけでしたが、歩くだけでも気持ちよかったです」
あでりー「その時に見頃の花に、『今日我最美 Today,I am the best!』と表示されているのが面白かったです」
Sさん「今度10月にも行くんですが、台北の桃園で入って、西海岸を周遊して、帰りの便は高雄から出る予定です」
Aさん「これまでで、どこが一番よかったですか?」
Sさん「そうですね、台南はいいですね。ローカルフードでも本来の台湾の食べ物があって、雰囲気も台北とは違います。それから、花蓮や台東も好きです」
あでりー「東側は私達も行きたいと思っています」
Sさん「東海岸のほうが好きなんですけど、なかなか行きにくいです。電車が在来線しかなくて、台北から台東まで6時間ぐらいかかるんです。台北から宜蘭まではバスで40分くらいで行けます。その近くの羅東もいい町です」
春名「交通の便は西海岸のほうがいいですね。桃園から台中まで新幹線で40分ちょっとで行けます。しかも今はキャンペーンをやっていて、一人チケットを買うともう一人は無料で乗れるんです」
あでりー「台湾は観光のキャンペーンをいろいろやっていて便利です」
Sさん「僕はそういうの、いつも後で知るんですよ(笑)。それから僕が一番好きなのは、恒春です。本当にゆっくりした、のんびりしたところです。海沿いで景色がきれいですし、電動バイクを借りて台湾の最南端まで行ったりもできます。
南側では、阿塱壹古道という古道(トレッキングコース)がよかったです。環境保護のため人数制限されているので、ツアーに参加しないと行けないんですが、海辺や絶壁のあたりを2時間くらい歩いて、景色が素晴らしかったです
歩いて台湾を一周した時は、西海岸はいくらでも街があるんですが、東海岸は40キロ歩かないと宿がない、というようなことがよくありました。ただ、さいわい野宿は一回もしませんでした。その日に会ったおじさんが泊めてくれたりしました」
【台湾の美味しい食べ物のお話】
春名「さて、台湾といえばやっぱり食べ物ですよね。Sさんのインスタで見た、迪化街の油飯(ヨウファン)は、本当に美味しかったです」
Sさん「椎茸とか具材も一杯入っている炊き込みのおこわですね。これは僕、毎回食べます」
あでりー「その気持ち、わかります(笑)」
春名「一緒に食べたチキンも美味しかったです。さらに、芋頭粿というタロイモ餅も食べましたが、薄味で、主食みたいな感じでした。お店は混むと聞いていたので木曜日に行ったら、すぐに買えました。でも、次にもう一回土曜日に行ったら、市場の外まで行列が続いていました」
Sさん「美味しいし、結構ボリュームもありますよね」
春名「それでも美味しいから食べてしまいます。台湾はそんな繰り返しだったので、日本に着いた時に、お腹を壊してました」
あでりー「迪化街では、『妙口四神湯』という店で食べた肉まんと薬膳スープの四神湯(ス-シェンタン)もよかったです。屋台みたいな小さなお店で、四神湯だけ食べている人もいましたね」
Sさん「四神湯は僕も好きです。ハトムギとか、4種類の具材が入っていますね。やっぱりそういうストリートフードが美味しいですね」
春名「そうなんです。新しいきれいなお店だと、ごく普通の工業生産的な味ですが、道端にある昔ながらのお店がやっぱり美味しいなと、僕らも思います。他には、胡椒餅ですね。龍山寺のそばにある『福州元祖胡椒餅』が本当に美味しかったです。そこはもう、胡椒餅しか売ってなくて」
Sさん「めちゃめちゃ熱いやつですよね(笑)」
春名「台湾って他にも、熱くて食べられないものが結構ありますね。日月潭で買った煮卵もめちゃくちゃ熱くて、しばらく食べられませんでした」
あでりー「胡椒餅のお店では、注文の仕方がわからなかったので、日本語で『すみません、注文の仕方わかる人いますか』とお客さん全員に聞いたら、日本人の方がいらっしゃって、教えてもらいました」
Sさん「台湾の飲食店では、チェックシートに自分の食べたいものをチェックして渡す、というお店が多くて、あれは便利ですね」
春名「便利ですよね。漢字で確認ができますし」
Sさん「魯肉飯(ルーローハン)とか、食べました?」
あでりー「はい、二日目の台中で、通りがかったお店にふらりと入って食べたら美味しかったです」
春名「帰国してからも、迪化街で買ってきたスパイスを使って、何度も自分で作っています。スパイスは、八角と十三香粉を使ってます」
Sさん「五香粉はよく聞きますけど、十三香粉ですか」
あでりー「はい。迪化街はいろんなものを売っていて楽しいです」
春名「今日僕がかぶっている帽子も迪化街で買いました」
あでりー「私も、アヒル柄の帽子とカバンを買いました」
Sさん「そういえば、アヒルは食べました?」
春名「台北の最終日の夜市で、頭とか皮とかいくつかの部位を食べました。注文すると、少し煮込んでから渡してくれました」
Sさん「アヒルとガチョウがあって、味が違うんです。鵝肉飯(アーローハン)という、ガチョウ版の魯肉飯も美味しいです」
あでりー「台湾は有名な夜市がたくさんありますが、宿の近くに2つほど、そんなに有名じゃない夜市があって、そこでじゅうぶん楽しめました」
春名「台北に着いた夜にさっそく悟州街観光夜市に行って、まずは果物のグァバの切り売りを食べました。酸味と甘みが抜群でした。それからアーケードのあたりまで歩いて、小籠包と肉圓(バーワン)を食べました。これはもう定番の味です。肉圓(バーワン)は見た目は小籠包と似ていますが、もっと皮がもちもちなんです。他にも、スイカジュースとか紫菜の野菜まんを食べました。
出向いた先にある夜市では、牛肉麺を食べたりしました。牛肉が4種類ほどトロトロに煮込んであって、麺はきしめんくらいの太麺で、すごく美味しかったです」
あでりー「他には、ちまきがとにかく美味しかったです。烏来温泉に行った時、地元のタイヤル族の料理のお店があって、いろんな種類のちまきが店先に並んでいました」
春名「普通の餅米のちまきの他、アワのちまきがめちゃくちゃ美味しかったんです。粒が小さいので、タラコみたいな食感になるんですね。お昼に食べて、テイクアウトして夕食でも食べました。
もともと温泉に入りに行ったんですが、烏來はいろいろと良かったですよ。台北から電車とバスで1時間ほどなので、手軽に行くことができます。山あいの静かな温泉街で、温泉もいっぱいあるんですが、僕らが行った『小川郷温泉』が、安くていいお湯でした。日本と同様、全裸で男女別で入るスタイルで、源泉掛け流しです。ただ、暑い時期に行ったから、上がってから全然汗が引かなくて(笑)。『台湾はだか湯めぐり-北部篇/捲猫(著),三浦裕子(訳)』という漫画があって、これを読んでから行きました」
あでりー「本の中で、温泉に行くとたいていお世話好きのおばちゃんが絶対いると書いてあって、行ったら本当にいました(笑)」
春名「温泉も良かったし、食べ物も色々と美味しかったです。木鱉果(ナンバンカラスウリ)という、見事なオレンジ色の果物があって、ジュースを飲みました。他にも地元の珍しい野菜や果物がたくさん並んでいて、見たことのないものばかりで新鮮でした」
Sさん「山蘇(チャンスー)は僕の大好物です。ちょっと粘り気があってシャキシャキしていて、炒めもので食べると美味しいです」
春名「そうなんですね! それから、現地のイノシシ肉のソーセージも食べました」
Sさん「これも大好きです。すこし甘みがあるんですよね」
春名「馬告(別名:山胡椒)という現地のスパイスがまぶしてあったり、高粱酒がかかっていたりするソーセージでした。
烏來では他にも、胡麻をまぶしたアワ餅、ヒシ(角張った実の中に栗みたいな果肉がある)、ビワマンゴー(ビワほどの大きさのマンゴー)やアワ酒などを買いました」
春名「念願だった台湾18ビールは、最終日前日にようやく飲めました」
Aさん「どういうビールなんですか?」
Sさん「台湾のビールなんですけど、賞味期限が18日間限定という鮮度の高いものです。他のビールと比べると、スッと入ってくる飲みやすさがありますね」
春名「滷味(ルーウェイ)という台湾風おでんを食べるために、調べた店に向かったんです。その時は、セブンイレブンを見つけたら必ずそのビールがないか確認していて、調べた店のそばにも入ったけど置いてませんでした。しかも、滷味(ルーウェイ)のお店が臨時休業で、仕方なく別のお店を急遽探して向かいました。そちらのお店のそばにもセブンイレブンがあったので入ってみたら、そこで見つかったんです。調べてきたお店が休みだったから見つけられたという、不思議な体験でした」
あでりー「だからルーウェイで乾杯しました(笑)」
Sさん「ルーウェイも美味しいですよね。僕も大好きです」
あでりー「店先で、自分で具材を選ぶんです。漢字だからたいていわかるんですが、大根は『蘿蔔』と書くらしくて、まったくわかりませんでした」
春名「注文はしなかったのに、えのきがなぜか大量に入っていました」
あでりー「あとは、牡蠣オムレツですね。泊った宿の近くに美味しい店がありました」
春名「Airbnbの宿で、ちょっと入室に手間取ったんですよ。しばらく待たなきゃいけなくて、そしたらすぐ向こうに牡蠣オムレツの店があるから、ちょっとあれを食べて待とう、ということになりました。食べてみたらめちゃくちゃ美味しかったんですが、後で調べたら、『布袋鮮之蚵』という、実はすごく有名な店でした。この店の親戚の人が牡蠣の養殖所を持っていて、毎朝、新鮮な牡蠣が届くらしいです。オムレツ以外でも、『乾拌鮮蚵』という、牡蠣をさつまいもの粉でまぶして茹でた料理も美味しかったです」
あでりー「いろんな料理で、金針菜というユリの花のつぼみが使われていました。スープだと、どんぶり一杯に大量に入って出てきます」
春名「迪化街に売っていたので、おみやげで買いました。迪化街では豆花(トウファ)という、豆腐にシロップがかかってるデザートも食べましたが、これはまさに『豆腐にシロップがかかってる味だなぁ』という感じでした(笑)」
Sさん「僕はあとひとつ、米糕(ミーガオ)も好きです。おこわの一種で、竹筒に入ったものや、プリンのような形のもの、普通に茶碗で出てくるところもあります。迪化街に美味しいお店があるんです」
春名「竹筒に入ったおこわは、日月潭の九族文化村で食べました。プリンの形のものも、台北で最終日に食べました」
Sさん「それから、葱抓餅(ツォンジュアビン)という料理があって、これは業務スーパーで売っている冷凍食品にあって、すごく美味しいのでお勧めです。」
Sさん「椎茸とか具材も一杯入っている炊き込みのおこわですね。これは僕、毎回食べます」
あでりー「その気持ち、わかります(笑)」
春名「一緒に食べたチキンも美味しかったです。さらに、芋頭粿というタロイモ餅も食べましたが、薄味で、主食みたいな感じでした。お店は混むと聞いていたので木曜日に行ったら、すぐに買えました。でも、次にもう一回土曜日に行ったら、市場の外まで行列が続いていました」
Sさん「美味しいし、結構ボリュームもありますよね」
春名「それでも美味しいから食べてしまいます。台湾はそんな繰り返しだったので、日本に着いた時に、お腹を壊してました」
あでりー「迪化街では、『妙口四神湯』という店で食べた肉まんと薬膳スープの四神湯(ス-シェンタン)もよかったです。屋台みたいな小さなお店で、四神湯だけ食べている人もいましたね」
Sさん「四神湯は僕も好きです。ハトムギとか、4種類の具材が入っていますね。やっぱりそういうストリートフードが美味しいですね」
春名「そうなんです。新しいきれいなお店だと、ごく普通の工業生産的な味ですが、道端にある昔ながらのお店がやっぱり美味しいなと、僕らも思います。他には、胡椒餅ですね。龍山寺のそばにある『福州元祖胡椒餅』が本当に美味しかったです。そこはもう、胡椒餅しか売ってなくて」
Sさん「めちゃめちゃ熱いやつですよね(笑)」
春名「台湾って他にも、熱くて食べられないものが結構ありますね。日月潭で買った煮卵もめちゃくちゃ熱くて、しばらく食べられませんでした」
あでりー「胡椒餅のお店では、注文の仕方がわからなかったので、日本語で『すみません、注文の仕方わかる人いますか』とお客さん全員に聞いたら、日本人の方がいらっしゃって、教えてもらいました」
Sさん「台湾の飲食店では、チェックシートに自分の食べたいものをチェックして渡す、というお店が多くて、あれは便利ですね」
春名「便利ですよね。漢字で確認ができますし」
Sさん「魯肉飯(ルーローハン)とか、食べました?」
あでりー「はい、二日目の台中で、通りがかったお店にふらりと入って食べたら美味しかったです」
春名「帰国してからも、迪化街で買ってきたスパイスを使って、何度も自分で作っています。スパイスは、八角と十三香粉を使ってます」
Sさん「五香粉はよく聞きますけど、十三香粉ですか」
あでりー「はい。迪化街はいろんなものを売っていて楽しいです」
春名「今日僕がかぶっている帽子も迪化街で買いました」
あでりー「私も、アヒル柄の帽子とカバンを買いました」
Sさん「そういえば、アヒルは食べました?」
春名「台北の最終日の夜市で、頭とか皮とかいくつかの部位を食べました。注文すると、少し煮込んでから渡してくれました」
Sさん「アヒルとガチョウがあって、味が違うんです。鵝肉飯(アーローハン)という、ガチョウ版の魯肉飯も美味しいです」
あでりー「台湾は有名な夜市がたくさんありますが、宿の近くに2つほど、そんなに有名じゃない夜市があって、そこでじゅうぶん楽しめました」
春名「台北に着いた夜にさっそく悟州街観光夜市に行って、まずは果物のグァバの切り売りを食べました。酸味と甘みが抜群でした。それからアーケードのあたりまで歩いて、小籠包と肉圓(バーワン)を食べました。これはもう定番の味です。肉圓(バーワン)は見た目は小籠包と似ていますが、もっと皮がもちもちなんです。他にも、スイカジュースとか紫菜の野菜まんを食べました。
出向いた先にある夜市では、牛肉麺を食べたりしました。牛肉が4種類ほどトロトロに煮込んであって、麺はきしめんくらいの太麺で、すごく美味しかったです」
あでりー「他には、ちまきがとにかく美味しかったです。烏来温泉に行った時、地元のタイヤル族の料理のお店があって、いろんな種類のちまきが店先に並んでいました」
春名「普通の餅米のちまきの他、アワのちまきがめちゃくちゃ美味しかったんです。粒が小さいので、タラコみたいな食感になるんですね。お昼に食べて、テイクアウトして夕食でも食べました。
もともと温泉に入りに行ったんですが、烏來はいろいろと良かったですよ。台北から電車とバスで1時間ほどなので、手軽に行くことができます。山あいの静かな温泉街で、温泉もいっぱいあるんですが、僕らが行った『小川郷温泉』が、安くていいお湯でした。日本と同様、全裸で男女別で入るスタイルで、源泉掛け流しです。ただ、暑い時期に行ったから、上がってから全然汗が引かなくて(笑)。『台湾はだか湯めぐり-北部篇/捲猫(著),三浦裕子(訳)』という漫画があって、これを読んでから行きました」
あでりー「本の中で、温泉に行くとたいていお世話好きのおばちゃんが絶対いると書いてあって、行ったら本当にいました(笑)」
春名「温泉も良かったし、食べ物も色々と美味しかったです。木鱉果(ナンバンカラスウリ)という、見事なオレンジ色の果物があって、ジュースを飲みました。他にも地元の珍しい野菜や果物がたくさん並んでいて、見たことのないものばかりで新鮮でした」
Sさん「山蘇(チャンスー)は僕の大好物です。ちょっと粘り気があってシャキシャキしていて、炒めもので食べると美味しいです」
春名「そうなんですね! それから、現地のイノシシ肉のソーセージも食べました」
Sさん「これも大好きです。すこし甘みがあるんですよね」
春名「馬告(別名:山胡椒)という現地のスパイスがまぶしてあったり、高粱酒がかかっていたりするソーセージでした。
烏來では他にも、胡麻をまぶしたアワ餅、ヒシ(角張った実の中に栗みたいな果肉がある)、ビワマンゴー(ビワほどの大きさのマンゴー)やアワ酒などを買いました」
春名「念願だった台湾18ビールは、最終日前日にようやく飲めました」
Aさん「どういうビールなんですか?」
Sさん「台湾のビールなんですけど、賞味期限が18日間限定という鮮度の高いものです。他のビールと比べると、スッと入ってくる飲みやすさがありますね」
春名「滷味(ルーウェイ)という台湾風おでんを食べるために、調べた店に向かったんです。その時は、セブンイレブンを見つけたら必ずそのビールがないか確認していて、調べた店のそばにも入ったけど置いてませんでした。しかも、滷味(ルーウェイ)のお店が臨時休業で、仕方なく別のお店を急遽探して向かいました。そちらのお店のそばにもセブンイレブンがあったので入ってみたら、そこで見つかったんです。調べてきたお店が休みだったから見つけられたという、不思議な体験でした」
あでりー「だからルーウェイで乾杯しました(笑)」
Sさん「ルーウェイも美味しいですよね。僕も大好きです」
あでりー「店先で、自分で具材を選ぶんです。漢字だからたいていわかるんですが、大根は『蘿蔔』と書くらしくて、まったくわかりませんでした」
春名「注文はしなかったのに、えのきがなぜか大量に入っていました」
あでりー「あとは、牡蠣オムレツですね。泊った宿の近くに美味しい店がありました」
春名「Airbnbの宿で、ちょっと入室に手間取ったんですよ。しばらく待たなきゃいけなくて、そしたらすぐ向こうに牡蠣オムレツの店があるから、ちょっとあれを食べて待とう、ということになりました。食べてみたらめちゃくちゃ美味しかったんですが、後で調べたら、『布袋鮮之蚵』という、実はすごく有名な店でした。この店の親戚の人が牡蠣の養殖所を持っていて、毎朝、新鮮な牡蠣が届くらしいです。オムレツ以外でも、『乾拌鮮蚵』という、牡蠣をさつまいもの粉でまぶして茹でた料理も美味しかったです」
あでりー「いろんな料理で、金針菜というユリの花のつぼみが使われていました。スープだと、どんぶり一杯に大量に入って出てきます」
春名「迪化街に売っていたので、おみやげで買いました。迪化街では豆花(トウファ)という、豆腐にシロップがかかってるデザートも食べましたが、これはまさに『豆腐にシロップがかかってる味だなぁ』という感じでした(笑)」
Sさん「僕はあとひとつ、米糕(ミーガオ)も好きです。おこわの一種で、竹筒に入ったものや、プリンのような形のもの、普通に茶碗で出てくるところもあります。迪化街に美味しいお店があるんです」
春名「竹筒に入ったおこわは、日月潭の九族文化村で食べました。プリンの形のものも、台北で最終日に食べました」
Sさん「それから、葱抓餅(ツォンジュアビン)という料理があって、これは業務スーパーで売っている冷凍食品にあって、すごく美味しいのでお勧めです。」
【その他、もろもろのお話】
春名「そういえば今回、空港でくじをひく5000元プレゼントに当たったんです!」
Sさん「僕も6回ぐらいやったんですが、全部外れでした。すごいなと思います。友達も結構当たってるので、確率は高いんでしょうね」
春名「賞金はiCASHというカードで貰えるんですが、公共交通機関以外だと、なかなか使える店が少なくて苦労しました。たまたまこの帽子を買った店で使えたので、いろんなおみやげをそこで買いました」
春名「台湾は対日感情もすごくいいですね。むかし日本が統治してた時にまあまあひどいことはしてたんですが、その後に来た中国がもっとひどいことをして、『日本統治時代は良かった』という感じになっているようです。日本語をしゃべれる人もけっこういますし」
Sさん「以前、1台湾元が3.3円くらいの時に行った時には、いろんなものが安かったんですが、いまは1台湾元が5円を超えて、物価自体も上がったので、そのうち日本より高いと感じる時代が来るかもしれません。今のうちに行っておいた方がいいと思います」
春名「コーヒーはかなり高かったので、飲みませんでした」
Sさん「今は、一杯1,000円はしますね。もう高止まりじゃなくて、ずっと上がり続けています」
春名「それでは、1時間ほどオーバーしてしまったので、これで終わりたいと思います」
Aさん「ありがとうございました」
Sさん「ありがとうございました。いいお店をいっぱい教えてもらって、いろいろと発見がありました。台湾って、何回行ってても知り尽くすことは無理なんですよね。今日もお話をお聞きしていて、『それって何ですか?』と思うことがたくさんあって、とても面白かったです」
Sさん「僕も6回ぐらいやったんですが、全部外れでした。すごいなと思います。友達も結構当たってるので、確率は高いんでしょうね」
春名「賞金はiCASHというカードで貰えるんですが、公共交通機関以外だと、なかなか使える店が少なくて苦労しました。たまたまこの帽子を買った店で使えたので、いろんなおみやげをそこで買いました」
春名「台湾は対日感情もすごくいいですね。むかし日本が統治してた時にまあまあひどいことはしてたんですが、その後に来た中国がもっとひどいことをして、『日本統治時代は良かった』という感じになっているようです。日本語をしゃべれる人もけっこういますし」
Sさん「以前、1台湾元が3.3円くらいの時に行った時には、いろんなものが安かったんですが、いまは1台湾元が5円を超えて、物価自体も上がったので、そのうち日本より高いと感じる時代が来るかもしれません。今のうちに行っておいた方がいいと思います」
春名「コーヒーはかなり高かったので、飲みませんでした」
Sさん「今は、一杯1,000円はしますね。もう高止まりじゃなくて、ずっと上がり続けています」
春名「それでは、1時間ほどオーバーしてしまったので、これで終わりたいと思います」
Aさん「ありがとうございました」
Sさん「ありがとうございました。いいお店をいっぱい教えてもらって、いろいろと発見がありました。台湾って、何回行ってても知り尽くすことは無理なんですよね。今日もお話をお聞きしていて、『それって何ですか?』と思うことがたくさんあって、とても面白かったです」
◆参考
「副店長-春名の台湾旅行記」
「副店長-春名の台湾旅行記」
