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イベント開催報告
◆2025.4.13 Keswick旅行会
〈ニュージーランド好きな方、大集合!〉
今回は、「ニュージーランド好きな方、大集合!」というテーマでした。将来ニュージーランドに行ってみたいという参加者さんにお越しいただき、渡航経験のある店主二人から情報をお伝えするという内容になりました。
【詳細な内容】
副店長・春名「我々二人は、2023年の9月にニュージーランドに行きました。僕は初めてで、妻のあでりーは二回目です。ちなみにこのカフェを開いたのも、今後はなるべく多く海外旅行に行くため、妻も自由に休める時間を取れるようにという思いからでした。僕はこれまで15カ国を訪れ、アフリカに野生動物を見に行ったり、フォークランドにペンギンを見に行ったこともあります」
イベント初参加のIさん「海外旅行は、20年前くらいにツアーでしか行ったことがありません。スペイン、ギリシャ、グアムとか、新婚旅行でベトナムにも行きました。最近はニュージーランドに興味が湧いていて、いずれお金を貯めて時間ができたら、いろいろ回ってみたいなと思っています。そんな気持ちで去年オンライン会話を始めたら、ニュージーランド人の先生に当たって、ますます行きたくなりました。ハイキングとかカヤックもやってみたいです」
店長・あでりー「ニュージーランドは、そういうアクティビティも最高ですよね」
Iさん「ペンギンが好きなので、ブルーペンギンを見たいです」
あでりー「私は、初めて個人で海外に行ったのが2002年のニュージーランドで、目的はペンギンでした。その後は社員旅行で何度か海外に渡航し、結婚してからはヨーロッパを中心に、美術館で絵を見るのを楽しみました。2年前のニュージーランドでは初めて二人で自然を満喫する旅行ができて、すごく楽しかっです」

~以下、当時のアルバムを見ながら~

あでりー「まずは、2002年の話をしますね。当時は物価が安かったので、いろんな体験ができました。最初の2週間は、北島のオークランドでホームステイをしながら語学学校に通いました。オークランド動物園でブルーペンギンを見たり、バスでは降りる前に紐を引っ張る必要があって、乗るたび緊張したのを覚えています。
 オークランドの後はカイタイアという北の果ての町に移動して、また三週間ほどファームステイをしました。99マイルビーチという、99マイルに渡って広がる海岸でムール貝を拾ったり、カオリツリーを見に行ったりしました」
Iさん「私もカオリツリーは見てみたいです。現地ツアーで行かれたんですか?」
あでりー「そうですね。それから、ファームで知り合った人に、ケリケリという町に連れていってもらいました」
Iさん「ケリケリには、私の英会話の先生がいらっしゃいます」
春名「そうなんですか!」
あでりー「次は南島ですね。クライストチャーチでは、地震で崩れる前のカテドラルを見ました。その後、ペンギンが見たかったので、ダニーデンで1~2週間を過ごしました。現地ツアーに参加して、ロイヤルアルバトロスセンターを外から見たり、個人でキガシラペンギンを保護しているペンギン・プレイスに行きました。人間用の通路に換羽中のキガシラペンギンが入ってきたのをすぐそばで見たり、海岸に上がってくるペンギンを見たりしました。ダニーデンは、駅舎など古い建物や町並みもきれいなので、おすすめです。
 次にオアマルに移動しました。運がよければキガシラペンギンが見られるブッシービーチにツアーで行って、けっきょく見られませんでしたが、二年前に再訪した時に見ることができました。ブルーペンギンコロニーにも行くツアーで、全部ふくめて15NZドルでした。二年前は、ブルーペンギンコロニーだけで43NZドルでした。
 次に訪れたのがテ・アナウで、湖のすぐそばにある、景色がすごく綺麗な町です。そこからツアーでミルフォードサウンドのクルーズに出かけました。フィヨルドランドペンギンが見られるところなんですが、私が行ったのが4月だったので見られませんでした。ベストシーズンは11月らしいので、もし行かれるなら10月から11月がおすすめです」
Iさん「ミルフォードトラックというトレッキングルートを見たんですが、けっこうハードそうでした」
あでりー「そうですね。決められたコースを3~4日で行かないといけないですから。
 そのあとクライストチャーチに戻り、南極センターに行きました。北島では、ギズボーンという町にも行きました。オークランドの東南東あたりの海岸沿いにあって、2000年のミレニアムのとき、世界で一番早く朝日を見られる場所として話題になりました。すごく小さくてかわいい町で、私も朝日を見てきました。一週間ほどファームでお世話になって、子どもと遊ぶ仕事をしました。
 ギズボーンからオークランドに帰る途中に、ロトルアという間欠泉で有名な温泉街があります。乗馬体験もできて、田舎道を1時間半くらい歩きました。料金は1200円ほどでしたが、なかなか楽しかったです。いろんな鳥もいて、景色も良かったですね。温泉の成分の影響で、湖の一部が白濁していました。日本人が経営するユースホステルに泊まったら、露天風呂もありました。
 こんな感じで、海外の一人旅は初めてだったんですけど、意外と簡単にできました。ニュージーランドは観光大国なので行きやすいと思います。中学校レベルの英語でもなんとかなりました」
Iさん「私は個人旅行はしたことがないんですけど、現地で自由に動いてみたいという気持ちはあります。そうなると、若い人向けの旅のようになるんでしょうか?」
春名「そんなこともないと思います。飛行機と宿だけ決めて、あとは現地ツアーに参加すれば、好きな場所に連れていってもらえます。日本からのパックツアーはもっと楽ですが、そこまで自由に動けないですので」

春名「それでは僕から、2023年に二人で行った時のお話をしますね。僕にとっては初めてのニュージーランド旅行で、妻からいろんな話を聞かされていたので、楽しみにしながら計画を立てました。野生のペンギンを見たり、自然の景色を楽しむのがメインの目的だったので、今回は思い切って南島だけ、しかもクライストチャーチより南に絞ることにしました。
 飛行機や宿、現地の交通手段やアクティビティについては、可能なかぎり日本で事前予約をしました。早めに予約をしたので、離れ小島のホテルやアクティビティも、なんとか手頃な値段で予約できました。レンタカーも借りたので、車でしか行けない場所にも行けました」
あでりー「ビザは必要ないのですが、事前にNZeTA(電子渡航認証)の申請が必要です」
春名「ニュージーランドは入国の際の持ち物のチェックが厳しいんです。特に植物の種や動物性のものは持ち込めません。見つかると4万円くらい罰金を取られることもあります」
あでりー「例えば、即席味噌汁にサバが入っていたら駄目、レトルトカレーに牛肉が入っていたら駄目、という感じです」
春名「ですので、いつもは食べ物もいろいろ持っていくんですけど、今回はやめました」
あでりー「未開封のものじゃないといけないので、小分けにして塩や醤油を持っていきたいと思っても無理なんです。だから現地で全部買いました。
 また、クライストチャーチの空港では、旅行者用のインフォメーションセンターがなくなっていて、お得なバスのカードも買えなかったのが驚きでした」
春名「期間は9月の末から10月にかけてでしたが、少し寒く、日本の冬くらいの格好でちょうど良かったです」
あでりー「最高気温が10度くらいで、日本はその時まだ30度を超えていたので、気温差が激しかったです」

春名「クライストチャーチに到着後、まずはバスを乗り継いで、南にあるインバーカーギルという町まで行き、そこからフェリーでスチュアート島という小さな島に渡りました。その日は波が荒くて、船に弱い僕にはきつかったです。島にはオーバンという唯一の町があり、それ以外は全部が自然で、山と森ばかりという感じですね。たくさんの鳥がいて、ペンギンやキウイも見られるかもしれません。
 本格的なトレッキングコースもありますが、街の周辺を軽く歩くくらいなら誰でも大丈夫で、気持ちがいいです。インフォメーションも2カ所あるので、小さな島でも情報は集められます。食料や日用品があるか心配でしたが、意外に品揃えのいいスーパーがあって、それで十分足りました。値段も本土とそんなに変わらなくて助かりました。
 到着した日、宿のスタッフに『この辺でキウイは見られますか?』と聞いたら、夜9時以降だねと言われたんです。それまで飛行機、バス、フェリーと移動を続けて、この日はしっかり休むつもりだったのですが、『今から行った方がいいよ』と言われて、しょうがないかと出かけました。その日は見られず、翌日、インフォメーションで聞いたら、赤いライトで探したほうがいいと言われて、急きょ赤いセロファンをもらって、それをスマホのライトにつけて照らしていました。結局、三夜連続で探索に行き、キウイは見られませんでしたが、楽しい経験でした。
 他にも、宿の近くにブルーペンギンが夜やってくると聞いて、毎晩7時から7時半ぐらいにそこに通ったら、最後の夜、上陸してくるブルーペンギンの頭をチラッと見ることができました。
 ウォータータクシーという10人乗りくらいのモーターボートに乗り、ウルバ島という無人島にも渡りました。島にはたくさんの鳥がいて、サウスアイランド・ロビンという人懐こい鳥がすぐ足元に来てくれたり、メロディのような声で鳴くベルバードも見ました。トレッキングロードがしっかり整備されているので、楽に歩けます」
あでりー「スチュアート島は本当に小さな島なので、ウルバ島で出会ったニュージーランド人親子と、その日の夜のキウイ探索で再会して、最終日に入ったカフェでもまた会いました。
 時間がない人は飛行機でも行けます。ただ、フェリーよりも欠航になる確率が高くて、私達がフェリーで渡った日は、飛行機は飛べなかったんです。面白かったのが、飛行場から市内までの送迎を郵便局の職員さんが担当していて、切手を買いに郵便局に行ったら、職員さんが『今から空港の送迎に行くから一時間ほど郵便局を閉めるの。ごめんねー』と言われました。そういうのどかな町です。
 バードウォッチングにも最適な場所で、トゥイは探さなくてもその辺に普通にいますし、カカというオウムのような鳥も見られます。ニュージーランドモリバトは重量のある大きな鳥で、二日目にアッカーズ・ポイントという場所までトレッキングに行ったんですけど、ルートの入口あたりの木の上にドドーンといました。入口の目印かと思ったら鳥だったんです(笑)」
春名「スチュアート島は、小さいけれど素晴らしい島なので、機会があればぜひ行ってみてください。
 再びフェリーでインバーカーギルに戻った後は、レンタカーを借りて北のほうへ向かい、テ・アナウに行きました。湖のほとりの本当にきれいなところでした。けっきょく滞在したのは丸2日未満だったんですが、時間があればじっくり滞在したいところです。近くに鳥の保護区があって、絶滅寸前の貴重な鳥、タカヘを見ることができました。
 次の日にはミルフォード・サウンドに向かいました。ほぼ一本道でドライブしやすくて、道中がものすごく綺麗なんですよ。こんな絶景あるの、というくらいの景色が延々と続きます。春先で、山にはまだ雪が残っていたんです。片側交互通行のところで停まっていると、ケアといういたずら好きの鳥がやってきました。レンタカーのボンネットやミラーに止まって、ゴムの部分をかじったりするので、焦りました。
 ミルフォード・サウンドのクルーズでは、すぐそばに絶壁が迫っていて、何百メートルという滝があったり、雄大な景色に圧倒されっぱなしでした。フィヨルドランドペンギンかなという姿が遠くに見えたり、オットセイは何度か近くで見ることができました。今は料金が高くなりましたが、やはりここは外せない観光ポイントです。
 テ・アナウからインバーカーギルに戻り、車を返却しました。その後は長距離バスで、ダニーデンまで移動しました。ニュージーランドは鉄道があまり発達していないので、都市間の移動は基本的にバスか飛行機になります。
 ダニーデンでは四泊しました。昔に比べて立派になったオタゴ博物館には、絶滅したモアの骨格標本が何体も置いてあったり、いろんな動物の剥製がありました。スパイツという有名なビールのビアレストランがあって、8種類の飲み比べセットがお得で美味しかったです。ラム肉料理も堪能しました。
 オタゴ半島のドライブも楽しかったですね。いたるところで絶景が見られて、鳥がたくさんいるので、好きな場所で車を停めて思う存分観察しました。あでりーの行ったペンギン・プレイスにも一緒に行って、キガシラペンギンは見られませんでしたが、ブルーペンギンとオットセイを見ました。その近くのロイヤル・アルバトロス・センターでは、お金を払って中に入らなくても、併設のカフェでお茶を飲んでいたら、飛んでいるアホウドリの姿がガラス越しに見えました。行かなかったですが、プケクラという場所でブルーペンギンを見るツアーもありますね」
あでりー「ダニーデンは、教会や駅舎も素敵で、もとてもかわいらしい雰囲気の町です。歩いているだけで楽しくなりますよ」
春名「ダニーデンのあとは車で北に向かったんですが、途中でモエラキ・ボルダーという場所に寄りました。海岸に大きな丸い岩がごろごろ転がっていて、なんともいえない不思議な景色でした。なぜそんな岩があるのかわかっていないらしいですが、一見の価値のある場所です。そこから少し車を走らせると、カティキ・ポイントという場所があって、景色も素晴らしいし、オットセイもたくさんいるんです。歩いていたら踏んづけてしまいそうなくらいたくさん見て、オットセイ欲は満たされました(笑)。運が良ければ、キガシラペンギンも見られるらしいです。
 そこから、オアマルという町にいきました。小さくてすこし寂れたような町でした。ブルーペンギン・コロニーというところで、野生のブルーペンギンが海から上がってくる様子が見られます。席が2種類あって、ペンギンがすぐそばを通る席は高額で、僕らは遠目から見る安い席に座ったんです。でも、たまにはぐれたペンギンが僕らのいるほうまで来て、なんと柵をくぐって手の届くくらいの距離まで来てくれたんです。結果として安い席でよかったと思いました。その後、帰り道の海岸でも3羽くらい、暗い中でペンギンを見ました。
 翌日は早朝に起きて、夜明け前にブッシービーチというところに行きました。野生のキガシラペンギンが見られるところで、さんざん待ってようやく1羽だけ、遠いところに現れてくれました。その後は、有名なチーズ屋さんに行ったりカフェで休んだりして、夕食はビアレストランに行きました。ダニーデンとはまた違った感じで、料理も含めてこちらも美味しかったです。
 それから最後に車でクライストチャーチまで戻りました。あでりーも昔行った南極センターに行って、昔とくらべてずいぶんきれいになったと驚いていました。映像のアトラクションがあったり、マイナス10度くらいになる部屋で極地体験をしたり、飼育されているブルーペンギンを見たりしました。
 今回の旅は以上のような感じです。物価が以前と比べて上がり、観光大国なのでとくにアクティビティ系の料金がかなり高くなっていました。外食も単品で2000円以上するくらいでしたから、キッチン付きの宿に泊まって、半分くらいは自炊で済ませました。スーパーも朝7時か8時から夜10時くらいまで開いているので、すごく便利でした。
 とにかくニュージーランドは野生動物と大自然が一杯で、食べ物も美味しいし、ぜひ訪れてほしい場所です。もし行かれることが決まったら、いつでもご相談ください」
Iさん「いろいろ教えていただいたので、夫と一緒に行くか一人旅かはわかりませんが、実現に向けてお金も貯めて、考えようと思います。今日はありがとうございました」
春名「旅が実現されることを、我々も心から願っています!」