イベント開催報告
◆2025.10.20 Keswick旅行会
〈イタリア好きな方、大集合!〉
今回は、初開催となるイタリア旅行会でした。旅行会3回目参加のAさん、イベント常連参加のTさんご夫妻をお迎えし、イタリア旅行の思い出を語り合いました。
【それぞれの旅程】
Tさん「行ったのはもう30年前くらいですね。古都めぐりで、ベニスから入ってフレンツェ、ローマを、それぞれ2泊ずつ訪れました。カフェでは、立ったまま飲むと席に座るより料金が安いことを知って、年寄り向きではないなと感じました(笑)。でも、イタリアは行きたい街がたくさんありますね」
Aさん「私は20年前くらいに、ローマやベネツィア、フィレンツェを始め、イタリア各地を訪れました。トリノは、街を歩くと背景のアルプスが見えて、静かで落ち着くいいところでした。アッシジはなんということもない街なんですが、丘の上に教会があって、見晴らしがよくてきれいでした」
春名「僕らは2018年の2月末から3月にかけて訪れ、フィレンツェに一週間、ミラノに3~4日、ローマに一週間滞在しました。長期間なので安く済ませるため、民泊のairbnbで、二人で一泊4,000円くらいで泊まりました。
到着した直後、お店で『グラツィエ』と言うと、『プレーゴ』と返してくれるのが嬉しかったです。二人とも絵が好きなので、毎日、美術館や教会を巡りました。各都市ごとに美術館や交通機関が安くなるカードがあって、それを買って使いまくりました。特に好きな画家のカラヴァッジョの絵は、見られる限り見ました。教会は無料なんですが、暗いからライトが設置されていて、そのライトを点けるのに1ユーロほどかかるんです。それでも、たくさん見ているうちの誰かがお金を入れてくれるので、自分達で支払ったのは一回くらいでした。
食事はどこも美味しかったんですが、イタリアにはアペリティーボという習慣があって、夕食前の18時くらいにお酒一杯の料金で料理が食べ放題になるんです。10ユーロくらいの料金でバイキング形式でいろんなものを食べて、お腹一杯になりました」
あでりー「イタリアでは、美術館の料金がどんどん高くなっています。2018年に訪れた時でさえ、事前に調べた価格から高くなっていましたから、今ではさらに高くなっていると思います」
【フィレンツェ】
Tさん「泊まったホテルは古い建物で、お風呂の水を流すと部屋のほうに流れてきて困りました。食事は、駅前で食べた有名なビステッカ・アッラ・フィオレンティーナというTボーンステーキが美味しかったです。
飛行機で知り合った人に、フィレンツェのアルバイト先のママに手紙を渡してほしいと頼まれて、その場所を探して半日ほど歩き回りました。大変でしたが、面白かったです。彼女はイタリア人の男性と結婚して、1年に1回ぐらい日本に帰ってくるから、私達も2回会いました」
Aさん「ガイドブックによく載っているミケランジェロの丘に行きました。市街が一望できて、すごくいい景色でした」
春名「フィレンツェは、有名な観光地が歩ける範囲に密集しているので、観光しやすいですね。綺麗な建物がたくさんあって、いい町でした。電車で1時間ほどの距離にピサもあるので、1日かけて観光しました。有名な斜塔の他に、大聖堂や洗礼堂などの白い建物が広場に並んでいて、とても綺麗でした。
フィレンツェで泊まった宿は、民泊だけど貸切で、広い部屋があって洗濯機もついていたから、とても快適でした。3日間有効のフィレンツェカードを買って、いろんな美術館を巡りました。ウフィッツィ美術館にももちろん入ったんですが、一回目は観光客が多すぎたせいかカードを見せるだけで素通りでき、2回目に普通に入って、3回目は全美術館無料の日で、合計3回入りました。でも実はそのカードは、一つの美術館には一回しか入れないことを後で知り、不思議な気持ちになりました。ウフィツィ美術館は、3回入ってようやく見切ることができるほどのボリュームでした」
Tさん「ウフィツィは、私達はツアーで入ったので、有名な絵だけを飛ばし見しただけでした。この部屋を見たら次にこの部屋に行って、こっちの部屋は飛ばします、みたいな感じでまともにゆっくり見られませんでした」
春名「ウフィツィ美術館の近くにある、通りがった店でランチを食べたら、安くてすごく美味しかったです。ブルケッタ(オープンサンド)とパスタにワインとミネラルウォーターがついて12ユーロでした」
【ベネツィア】
Aさん「運河沿いにきれいな建物があって独特の景観なので、ゴンドラではなくヴァポレットという水上バスに乗って、労せず観光ができました。食べ物も、どこに入っても美味しかったです」
春名「僕らはローマとフィレンツェとミラノは行くと決めていて、それ以上増やすとそれぞれの滞在が短くなってしまうので、ベネツィアは行きたかったけれど外したんです」
Tさん「私達もツアーでゴンドラに乗りました。それから、有名な旧市街は人工島ですが、本土側は荒野が続いていて、なぜ不便な海の上に町を作ったのか、不思議に思いました。船頭さんがかっこよくて、確か歌を歌ってくれたと記憶しています」
春名「高潮の時は店の中まで水が入って大変らしいですね」
Tさん「本屋さんは、船の中に本を並べているらしいです」
【ローマ】
春名「僕らが行ったのは2月から3月で、ローマに着いた時は、前日に10年に一度くらいの雪が降った後でした」
Aさん「私達、ローマは怖いから飛ばしたんです。またもう一度、もっと丁寧に見てみたいですね。ヴァチカンに行った時には、夫とはぐれてしまって、彼はスイスの衛兵の事務所に入り込んでいました」
Aさん「ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂は人が多かったですが、言葉では言えないような宗教的な雰囲気を感じました」
春名「僕らもサン・ピエトロ大聖堂は、早起きして並んで入りました。とても素晴らしくて感動しましたが、お目当てだったミケランジェロ作の『ピエタ』は、ガラス張りの向こうに小さく見えるだけなのでがっかりでした。
ローマでは、ご飯もだいたいどこも美味しかったんですが、郊外にある『AL GALLO ROSSO』という大衆食堂で食べたピザが、トマトとチーズとバジルだけのシンプルなピザなんですが、どこよりも安くどこよりも美味しかったです。普通はピザ1枚で10ユーロくらいですけど、その店は5ユーロくらいでした。他にもラム肉の串焼きが1本1ユーロくらいで、それも最高に美味しかったです。あまりに感動したので、もう一度行きました」
【ミラノ】
春名「ミラノカードを購入して、たくさんの美術館を巡りました。レオナルド・ダ・ヴィンチが滞在した街なので、ダ・ヴィンチ関連の名所がたくさんあります。有名な『最後の晩餐』は、日本で予約して、15分間の制限で見ました。ダ・ヴィンチを雇ったミラノ公のスフォルツァ城では、お城の中にいくつか美術館が入っていて、ダ・ヴィンチの天井画や、ミケランジェロが最後に作ったピエタ像がありました。
ドゥオーモの中にも入りましたが、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂と同じくらい巨大な建物なので、見応えがありました。『平和の門』という大きな凱旋門があって、思っていたよりも大きくて見応えがありました。それから、東京のボッティチェリ展で見た『書物の聖母』という絵を現地で見られたのもよかったです」
【治安について】
春名「ローマやミラノは、特に地下鉄などで、危ない雰囲気がぷんぷんしました」
あでりー「ミラノで私は、ポーチをすられたんです。女性の3人組で、1人が妊婦の格好をしていて、お腹に盗んだものを入れているんです」
春名「それで、スーツケースを引いて電車に乗ろうと思ってぎりぎりで焦っていたら、親切にその女性達がスーツケースを持って入れてくれたんです。そしたらスーツケースを妙に振り回すような感じにされて、それに気を取られている隙に、別の荷物からすられたんです」
あでりー「一番上のポーチを取られて、お財布はその下に入れていたので大丈夫でした。だから大きな被害ではなかったですが、、お気に入りのポーチだったので精神的なダメージがありました」
春名「ローマでも地下鉄に乗った時に、こちらの荷物のジッパーに手をかけられたことがありました」
あでりー「20代前半くらいの女性がすごく魅力的な目でこっちをじっと見てくるから、なんだろうと思ってたら、もう一人の女性が私の荷物に手をかけていたんです」
Aさん「スーツケースを持っていると、100%狙われますね。私は被害に遭ったことはありませんが」